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中古機器

中古厨房機器の選び分け
買っていい機器と、慎重に選ぶ機器

中古を使えば初期費用は大きく下がります。ただし、すべてを中古で揃えるのは危険です。判断の軸は一つ、「壊れたとき、営業が止まるかどうか」。止まる機器と止まらない機器で、扱いを変えてください。

最終更新:2026年7月24日/掲載内容は一般的な目安です。最終的な判断は所轄の窓口にご確認ください。

考え方判断軸は「営業が止まるかどうか」

作業台が1台へこんでいても、店は開けられます。しかし製氷機が止まれば、その日ドリンクは出せません。冷蔵庫が止まれば、仕込んだ食材をすべて捨てることになります。 中古を選ぶかどうかは、機器の値段ではなく止まったときの損失で判断してください。

中古で問題になりにくい
  • 二槽シンク・三槽シンク可動部がなく、劣化は目視で判断できます
  • 作業台・コンロ台天板の凹みとガタつきだけ確認を
  • 吊戸棚・食器棚取付下地の強度は要確認
  • ラック・台車・器具類費用対効果が最も高い領域です
  • ガスレンジ・焼き台構造が単純で、部品交換で直せます
中古は慎重に
  • 製氷機止まると氷が切れ、ドリンクが出せません
  • 食器洗浄機水漏れと基板故障が多く、修理費も高額です
  • 冷蔵庫・冷凍庫コンプレッサーの寿命は外から見えず、食材の廃棄損に直結します
  • スチームコンベクションオーブン高額な水回り+電子制御。保証の有無で判断を
  • エスプレッソマシン圧力系統の整備履歴が確認できるかが分かれ目です
10万円を惜しんで1日休業すると

日商10万円の店が繁忙期に1日休めば、それだけで中古と新品の差額が消えます。修理待ちが数日に及べば、差額を大きく上回ります。「安く買えた」の評価は、数年使い切ってから決まります。

一覧品目別・中古の可否

機器中古の可否理由・確認すべきこと
二槽・三槽シンク可動部がありません。溶接部の割れ、排水金具の状態だけ確認します。
作業台・コンロ台天板の凹みと脚のガタつき。高さ調整ができるかも見ておきます。
吊戸棚・食器棚本体より、取り付ける壁の下地強度のほうが重要です。
ガスレンジ・焼き台構造が単純で修理が利きます。ガス種の一致が絶対条件です。
フライヤー油槽の腐食と、温度センサーの動作を確認します。
コールドテーブル製造年を確認。設計上の使用期間はおおむね7〜10年です。
縦型冷蔵庫・冷凍庫コンプレッサーの状態は外観からわかりません。稼働確認と保証を重視します。
製氷機内部の水垢・カビの清掃状態が寿命と衛生に直結します。分解洗浄済みかを確認します。
食器洗浄機水漏れと基板故障が多い機器です。三相200Vが必要な機種もあります。
スチームコンベクション
オーブン
高額で複雑。整備履歴と保証が確認できない個体は避けます。
換気フード・ダクト×店舗形状に合わせた製作・施工が前提で、流用はほぼできません。

◎=積極的に中古で/○=条件を確認すれば可/△=保証と製造年しだい/×=中古は現実的でない

無料・登録不要・5分 どの機器を中古にすると、いくら下がるのか。 業態と席数から必要な機器を算出し、新品でそろえた場合と中古でそろえた場合の概算費用を並べて表示します。差額を見てから、どこを中古にするか決められます。 厨房機器と費用を無料で診断する 無料・登録不要・約5分

最重要ガス機器を中古で買うときの注意

都市ガス用とLPG用は互換性がありません

ガス機器はノズル径などの部品仕様が異なり、物件のガス種に合わない機器はそのままでは使えません。「安かったから」と買った機器が使えず、部品交換費用が上乗せになるケースは実際に起きています。購入時は必ずガス種を指定してください。

  • 物件のガス種を先に確認する:都市ガス(13Aなど)かLPG(プロパン)か。物件によっては都市ガスが来ていないこともあります。
  • ガス種変更は可能な場合もある:メーカーによっては部品交換で対応できますが、費用と可否は機種によります。古い機種は部品供給が終わっていることもあります。
  • 設置は有資格者に依頼する:ガス機器の接続は資格が必要です。設置後はガス漏れ検査を受けてから営業を開始してください。
  • 立ち消え安全装置の有無:古い機種には付いていないものがあり、消防や保険の観点で問題になることがあります。

買う前に確認する6項目

  • 製造年:冷凍冷蔵機器は製造から7〜10年が設計上の使用期間の目安です。銘板(型番シール)で確認できます。
  • 稼働確認の有無:「通電確認のみ」と「実際に冷却・洗浄まで確認済み」では意味が違います。どこまで確認しているかを聞いてください。
  • 保証期間:3〜6か月の保証が付くかどうか。現状渡しは最安ですが、故障時は全額自己負担です。
  • 電源仕様:単相100V/単相200V/三相200Vのどれか。物件の引込と合っているかを確認します。
  • 外形寸法と搬入経路:置ける寸法でも、入口や階段を通らなければ設置できません。W×D×Hと搬入経路の最小幅を突き合わせます。
  • 部品の供給状況:製造終了から年数が経った機種は、修理部品が手に入らないことがあります。

購入先どこで買うか、それぞれの特徴

購入先向いているもの特徴
中古厨房機器の
専門販売店
冷凍冷蔵機器、食洗機など
保証がほしい機器
整備・保証・配送設置まで一括で頼めます。価格は高めですが、故障リスクを抑えられます。実店舗があれば現物確認も可能です。
ネット
ショッピングモール
作業台、ラック、小物類 比較しやすく、ポイント還元があります。設置や接続工事は別途手配が必要なことが多いです。
フリマアプリ器具、小型機器 最も安い一方、現状渡しが基本で保証がありません。搬出入も自己手配になります。大型機器は避けたほうが無難です。
閉店店舗からの
直接譲渡
造作類一式 まとめて安く手に入ることがあります。撤去・運搬費と、そもそも自店で使えるサイズかの見極めが必要です。

無料診断の結果画面では、機器ごとに複数の販売サイトの中古在庫ページへ直接移動できます。サイズや型番を指定した状態で探せるため、比較が早く済みます。

効果中古で下がる金額の目安

20席規模の店を例に、中古の使い方でどれくらい変わるかを整理します(本体価格のみ、工事費は含みません)。

方針概算コメント
すべて新品180〜340万円保証と耐用年数は最も安心。資金に余裕がある場合の選択。
造作類のみ中古
(推奨)
140〜260万円シンク・作業台・棚を中古に。リスクをほぼ増やさずに20〜25%削減できます。
加熱機器も中古110〜200万円ガスレンジ・焼き台も中古に。ガス種の確認が前提です。
すべて中古80〜160万円最も安いが、冷凍冷蔵・製氷・食洗機の故障リスクを負います。修理費と休業損を想定に入れてください。
おすすめは「造作類のみ中古」

シンク・作業台・棚は中古でも支障が出にくく、それだけで全体の20〜25%が下がります。ここまでは実質的にリスクなしの削減です。冷凍冷蔵機器と製氷機は新品か、保証付きの中古で押さえておくと、開業後の不安が減ります。

無料相談
中古で買う前に、置けるかどうかを確かめる。

厨房図面の作成依頼  /  厨房図面ラボ

中古は一点物で、サイズが選べません。手に入る個体の寸法で、実際に厨房に収まるのか。通路幅は残るのか。買ってから気づくと、返品もききません。機器を実寸配置した図面で、事前に確認できます。

  • 厨房レイアウト図/候補機器の実寸で配置し、収まるかを検証
  • 設備総容量リスト/中古機器の電源仕様が物件の容量に収まるかを確認
  • 搬入経路の確認/間口・通路を踏まえた設置可否の判断材料に
図面と設備総容量リストを依頼する 診断結果をお持ちでなくてもご相談いただけます。

よくある質問

厨房機器は中古で揃えても大丈夫ですか?

シンク・作業台・吊戸棚などの造作類は中古で問題になりにくい一方、製氷機・食器洗浄機・冷凍冷蔵庫のように可動部と水を扱う機器は、故障時に営業が止まるリスクを踏まえて判断してください。造作類だけ中古にするだけでも、全体の20〜25%が下がります。

中古の厨房機器はどのくらい使えますか?

冷凍冷蔵機器は設計上の使用期間がおおむね7〜10年とされます。中古で買う場合は製造年を銘板で確認し、残りの稼働年数を織り込んで価格を判断してください。シンクや作業台のような可動部のない機器は、状態が良ければ長く使えます。

中古のガス機器を買うときの注意点は何ですか?

都市ガス用とプロパンガス用では部品仕様が異なり、物件のガス種に合わない機器はそのままでは使えません。購入時に必ずガス種を指定し、設置は有資格者に依頼してください。設置後のガス漏れ検査も必要です。

現状渡しの中古は避けたほうがよいですか?

機器によります。シンクや作業台のように壊れる部分がないものは現状渡しでも問題ありません。一方、製氷機・食器洗浄機・冷凍冷蔵庫は3〜6か月の保証が付く販売店を選ぶことをおすすめします。修理費は数万円から十数万円かかることがあります。

さらに詳しい質問と回答は よくある質問ページ にまとめています。

まとめこの記事の要点

  • 判断軸は値段ではなく「止まったときの損失」。作業台が凹んでいても店は開くが、製氷機が止まればドリンクは出せない。
  • 板金類(シンク・作業台・吊戸棚)は積極的に中古で。可動部がなく、故障のリスクがほぼない。
  • 冷凍冷蔵機器と食洗機は保証と製造年しだい。換気フード・ダクトは店舗形状に合わせた製作が前提で、中古は現実的でない。
  • ガス種(都市ガス/LPG)の一致は絶対条件。合わない機器はそのままでは使えない。
  • 買う前に6項目(製造年・稼働確認の範囲・保証・電源仕様・外形寸法と搬入経路・部品の供給状況)を確認する。

中古を使うなら、「造作類のみ中古」が現実的な落としどころです。数十万円は確実に下がり、故障で営業が止まるリスクはほとんど増えません。冷蔵機器まで中古に踏み込むかどうかは、保証が付くかどうかで決めてください。

この記事を書いた人

ちゅーぼーシミュレーター 運営者

業務用厨房レイアウト設計/実務10年

  • HACCPコーディネーター
  • 二級管工事施工管理技士

業務用厨房のレイアウト図作成に10年従事。ラーメン店・カフェ・居酒屋・焼肉店・キッチンカーなどの個人店舗から、セントラルキッチンや学校給食施設まで作図を担当してきました。 現在は、その実務で使っていた機器選定と設備容量の基準をデータベース化し、本サイトの診断ロジックとして公開しています。

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