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サイズ選定

製氷機のサイズは席数からどう決めるか
業態別・日産能力の早見表

製氷機のサイズ選びでいちばん多い失敗は、夏場に足りなくなることです。席数と業態から必要な日産クラスを引ける早見表と、その根拠になる計算をまとめました。

最終更新:2026年7月29日/掲載内容は一般的な目安です。最終的な判断は所轄の窓口や施工業者にご確認ください。

早見表席数×業態から日産クラスを引く

下表は、1日の想定回転数を2回転程度とした場合の目安です。日産の数値は製氷機のクラス(25kg/35kg/45kg/65kg/95kg/120kg)に対応します。

席数ラーメン・定食カフェ居酒屋バー・ダイニング寿司・鮮魚あり
15〜20席25kg25〜35kg35kg45kg45kg
25〜30席25〜35kg35kg45kg65kg65kg
35〜40席35〜45kg45kg65kg95kg95kg
50〜60席45〜65kg65kg95kg120kg120kg

あくまで目安です。回転数が高い店、テイクアウトのドリンク販売がある店、夏の売上比率が高い立地では、一段上のクラスを検討してください。

「寿司・鮮魚あり」はドリンク以外の使用が乗ります

ネタケースの保冷、鮮魚の下処理、盛り付けの敷き氷。これらはドリンクとは別に消費されます。しかも使う氷の形状が違うため、キューブとチップで2台に分ける構成もよく採られます。→ 製氷機の選び方

根拠計算の考え方

基本の式

必要日産量 = 席数 × 1日の回転数 × 1人あたりの氷使用量 + 仕込み・保冷で使う量

1人あたりの氷使用量の目安

業態1席あたり/日の目安内訳の考え方
ラーメン・定食0.5〜0.8kg水とソフトドリンクが中心。飲酒の比率が低い
カフェ0.8〜1.2kgアイスドリンクの比率が高い。夏に大きく振れます
居酒屋1.2〜1.6kg1人あたりのドリンク杯数が多い
バー・ダイニング1.8〜2.5kg氷を多く使うドリンクが中心。ロックやハイボールの比率
寿司・鮮魚あり上記+保冷分ネタの保冷・敷き氷を別途上乗せします

計算例

  • 30席の居酒屋/30席 × 1.5kg = 45kg。仕込み・保冷を加味して日産45kgクラス。回転が高ければ65kg。
  • 20席のカフェ/20席 × 1.0kg = 20kg。夏場の伸びを見て25〜35kgクラス
  • 40席のバー/40席 × 2.2kg = 88kg。日産95kgクラス
  • 18席のラーメン店/18席 × 0.6kg = 約11kg。最小の25kgクラスで足ります。
無料・登録不要・5分 席数を入れるだけで、必要な日産クラスを算出。 業態ごとの氷の使い方の違いを織り込んで、必要な日産量とそれに対応する機種、外形寸法(W×D×H)、概算費用、電源仕様まで提示します。厨房に入るサイズかどうかも同時に確認できます。 厨房機器と費用を無料で診断する 夏のピークを前提にした算出です

補正夏場とピークの補正

カタログの日産能力は一定の条件下での数値です。実際の厨房では、次の要因で下振れします。

  • 厨房の気温が高い/夏場の厨房は外気より高温です。製氷能力は落ちます。
  • 給水温度が高い/夏は水道水の温度も上がり、凍らせるまでの時間が延びます。
  • 放熱スペースが足りない/壁に密着、両隣を機器で挟む配置は不利です。
  • 熱源が近い/コンロやフライヤーの隣は条件として最悪です。
  • 需要も夏に増える/能力が落ちる時期に、使用量が増えます。この二重の変動が「足りない」の正体です。
選定は「夏の需要 ÷ 夏の能力」で考える

年間平均で計算すると必ず不足します。いちばん使う日を基準に、能力が落ちた状態でも足りるかを確認してください。足りない分を購入氷で埋める運用は、原価としても手間としても重くなります。

見落とし貯氷量も一緒に見る

日産能力は「24時間でつくれる量」です。ところが飲食店の氷は数時間に集中して消費されます。ここで効いてくるのが貯氷量(ストッカー容量)です。

  • 貯氷量は、おおむね日産能力の3〜5割程度が目安になります(機種により異なります)。
  • ストッカーが満杯になると製氷は止まります。営業前に満タンにしておく運用が基本です。
  • ピークで一気に使い切ると、その後はつくれる速度でしか供給されません
  • ピーク集中型の店(バー、ディナー中心の店)は、日産よりも貯氷量が効くことがあります。

日産と貯氷量のバランスは機種ごとに違います。カタログでは両方の数値を確認してください。

設置クラス別の設置寸法と電源

日産クラスタイプ外形寸法の目安(W×D)電源
25kgアンダーカウンター約400〜500 × 450〜600mm単相100V
35kgアンダーカウンター約500 × 450〜600mm単相100V
45kgアンダーカウンター約630 × 500〜600mm単相100V
65kgアンダーカウンター/バーチカル約630〜700 × 500〜600mm単相100V中心
95kgバーチカル約700〜900 × 600〜700mm単相/三相(機種による)
120kg以上バーチカル/スタックオン約900mm以上 × 700mm以上三相200Vが前提の機種が主流

寸法・電源はメーカーと機種で異なります。実際の選定では、必ず該当機種の仕様を確認してください。

大きいクラスを選ぶと、電源の条件が変わります

「余裕を見て大きめに」と考えて120kgクラスを選ぶと、三相200Vの引込が必要になることがあります。引込のない物件では数十万円規模の工事になり、ビルによっては引き込めません。サイズを一段上げる判断は、電源条件とセットで検討してください。→ 電気容量が足りないとき

判断迷ったときの決め方

一段上を選ぶべきケース
  • 夏の売上比率が高い立地能力低下と需要増が重なります
  • アイスドリンクの比率が高いカフェ、ダイニングバーなど
  • テイクアウトのドリンク販売がある席数に比例しません
  • 鮮魚の保冷にも使うドリンクとは別枠で消費されます
  • 回転数が高い2回転を超えるなら計算をやり直します
上げすぎのデメリット
  • 設置面積を食う狭い厨房では他の機器が入らなくなります
  • 三相200Vが必要になることがある引込工事が発生します
  • 電気代が増える24時間動く機器です
  • 氷が滞留する回転しないと古い氷が残り続けます
  • 本体価格が上がる初期費用に直結します

設置条件・氷の形状・清掃については 製氷機の選び方 にまとめています。

見積もりまで無料
選んだサイズが、その厨房に置けるかまで確認する。

厨房図面の作成依頼  /  ちゅーぼーラボ

作成料 33,000 税込 面積・プランに応じて変わります。お見積りの提示までは費用がかかりません。金額をご確認いただいたうえで、お申し込みをご判断いただけます。

製氷機は、給水・排水・放熱・電源の4条件が揃う場所にしか置けません。サイズを一段上げた結果、置き場所がなくなる、三相が必要になるということが実際に起こります。図面の段階で、能力と設置条件を同時に決めてください。

  • 必要日産量の算定/席数・業態・回転数から機種クラスを選定
  • 厨房レイアウト図/給排水位置・放熱スペース・動線を踏まえた配置
  • 電源計画/三相200Vの要否を契約前に判定
配置まで含めた図面を依頼する 診断結果をお持ちでなくてもご相談いただけます。

よくある質問

30席の居酒屋なら製氷機は何kgクラスですか?

日産45kgクラスが目安です。計算としては、席数30 × 1席あたり1.5kg程度 = 45kg。回転数が高い店や夏の売上比率が高い立地では、一段上の65kgクラスを検討してください。

カフェの製氷機は何kgあれば足りますか?

20席なら25〜35kg、30席なら35kg、40席なら45kgが目安です。カフェは1席あたり0.8〜1.2kg程度で計算します。ただしアイスドリンクの比率が高く夏に大きく振れる業態なので、夏のピークを基準に選んでください。テイクアウト販売がある場合は席数に比例しないため、別途上乗せが必要です。

製氷機は大きめを買っておけば安心ですか?

一概には言えません。サイズを上げると設置面積を食い、日産120kgクラスでは三相200Vが必要になる機種が主流です。引込のない物件では工事費が発生します。また24時間動く機器なので電気代も増え、回転しなければ古い氷が滞留します。夏のピークで足りる範囲に収めるのが適切です。

日産能力が足りていれば、ピーク時も切れませんか?

切れることがあります。日産は24時間でつくれる量ですが、飲食店の氷は数時間に集中して消費されるためです。ここで効くのが貯氷量で、目安としては日産能力の3〜5割程度です。ピーク集中型の店では、日産より貯氷量のほうが効くことがあります。

さらに詳しい質問と回答は よくある質問ページ にまとめています。

まとめこの記事の要点

  • 早見表の目安:30席の居酒屋なら45kg、20席のカフェなら25〜35kg、40席のバーなら95kg
  • 計算式は席数 × 回転数 × 1人あたり使用量 + 仕込み・保冷分
  • 1席あたりの目安はラーメン0.5〜0.8kg/カフェ0.8〜1.2kg/居酒屋1.2〜1.6kg/バー1.8〜2.5kg
  • 夏は能力が落ちて需要が増える。年間平均で選ぶと必ず不足する。
  • 日産120kgクラスは三相200Vが前提の機種が主流。サイズを上げる判断は電源条件とセット。

製氷機は、足りないと営業が止まり、大きすぎると場所と電気代を食う機器です。まず早見表でクラスの当たりをつけ、そのサイズが厨房に置けるか、電源条件を満たすかを確認してください。

この記事を書いた人

ちゅーぼーシミュレーター 運営者

業務用厨房レイアウト設計/実務10年

  • HACCPコーディネーター
  • 二級管工事施工管理技士

業務用厨房のレイアウト図作成に10年従事。ラーメン店・カフェ・居酒屋・焼肉店・キッチンカーなどの個人店舗から、セントラルキッチンや学校給食施設まで作図を担当してきました。 現在は、その実務で使っていた機器選定と設備容量の基準をデータベース化し、本サイトの診断ロジックとして公開しています。

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