バー開業に必要な
厨房機器一覧と費用相場
バーの厨房は小さくても、「シンクが2種類要る」「氷を切らしたら営業できない」「グラスの回転が売上を決める」という業態特有の要件があります。カウンター周りの機器構成と費用、深夜営業の届出まで解説します。
シンクは2種類バーシンクと洗い場は別物
見落としがちですが、カウンター内の作業用シンク(バーシンク)と、洗い場の二槽シンクは別物としてどちらも必要です。カウンター内で氷を捨てたりシェイカーをすすいだりする動線と、食器やグラスをきちんと洗浄する動線は分かれます。
| 機器 | 役割 | 新品の目安 | 中古の目安 |
|---|---|---|---|
| バーシンク | カウンター内の作業用 | 約7万円 | 約2.8万円 |
| 二槽シンク | 洗い場用(保健所により三槽指定あり) | 約8万円 | 約3万円 |
| 手洗い器 | 保健所基準で必須 | 約2.5万円 | 約1万円 |
| 食器洗浄機 | グラスの回転が速いため事実上必須 | 約163万円(定価) | 約18万円 |
| カウンター冷蔵ショーケース | ボトル・ビールの冷却と見せ場 | 約28万円 | 約11万円 |
| コールドテーブル | カウンター内の台下冷蔵 | 約117万円(定価) | 約13万円 |
※ 2026年7月時点の調査値。新品はメーカー希望小売価格(定価)を含み、実売は大きく下回ることがあります。中古は一点物のため掲載の入れ替わりで変動します。
製氷機氷切れは営業停止と同義
バーは氷の質と量が商品力に直結する業態です。営業中に氷が切れたら、その時点でほとんどのドリンクが作れなくなります。席数からの標準能力に対して、ロックアイスを多用するスタイルなら1ランク上の機種を選ぶのが定石です(例:25kg級→35kg級へ。中古実勢で約12.5〜25万円)。
フードをどこまでやるか
ワインを看板にするならワインセラー(新品約15万円/中古約6万円)。生ビールサーバーは酒販店からの貸与が一般的なため、購入機器としては通常計上しません。
費用の総額はいくらかかるか
フードを絞ったバーなら、厨房機器の本体価格は中古中心で50〜100万円程度から組めます。ダイニングバーにすると飲食店と同等の構成になり、新品150〜300万円/中古60〜130万円の一般的な目安に近づきます。搬入・設置費、工事費は別途です。
法令・許可の確認ポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 深夜酒類提供の届出 | 深夜0時以降に酒類を提供する場合、所轄警察署への「深夜酒類提供飲食店営業開始届」が必要です(用途地域の制限あり)。物件選びの段階で用途地域の確認を。 |
| 風営法 | 接待を伴う営業を行う場合は、風営法の許可が別途必要になります。 |
| シンク | 洗い場の二槽シンクは、保健所により三槽指定の場合があります。管轄の保健所へ事前相談を。 |
まとめこの記事の要点
- シンクはバーシンクと洗い場が別物。カウンター内のバーシンクだけでは、洗浄用のシンクとして認められない。
- 製氷機の氷切れは営業停止と同義。バーは氷の使用量が読みにくいため、余裕を持った能力を選ぶ。
- 食器洗浄機は事実上必須。グラスの回転速度が売上に直結する。中古の実勢は約18万円で、投資対効果が最も分かりやすい1台。
- フードをどこまでやるかで加熱機器の構成が変わる。つまみ程度か、ダイニングバーかを先に決める。
バーは、厨房機器の点数がいちばん少ない業態です。だからこそ1台の選定ミスがそのまま営業に響きます。製氷機と食洗機。この2台だけは、値段ではなく能力で選んでください。
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本ページの価格は2026年7月時点の調査に基づく参考値で、実際の価格は機種・仕入れ時期・在庫状況により変動します。法令に関する記載は一般的な目安であり、最終的な判断は所轄の保健所・消防署にご確認ください。